引越し料金は相見積もりで本当に安くなるの？

サカイ引越センターとアート引越センターの引越し料金はどちらが安い？

まったく同じ条件で見積もりを取っているのに、金額に大きな差が出ています。サカイ引越センターの見積額はアート引越センターの見積額の約20％オフになっています。

ただし、常にサカイ引越センターがアート引越センターよりも安いというわけではありません。その時々の状況で逆転することもあります。

サカイ引越センターの見積書

アート引越しセンターの見積書

ラク越とベスト引越センターの引越し料金はどちらが安い？

ラク越の見積額はベスト引越センターの見積額の約20％オフになっています。

荷物量が少ないので、両社とも安い見積もり金額になっていますが、相見積もりを取ることでさらなる値下げに成功している良い例だと言えます。

ラク越の見積書

ベスト引越センターの見積書

まとめ

引越し料金を値下げにする最も簡単なコツは複数の引越し業者から見積もりを取ることです。A社に見積もりを依頼する際に「B社にも見積もりを依頼している（相見積もりをしている）」ことを伝えるだけで、A社の見積額がいきなり半値になることもあります。

なぜこんなこと(極端な値下げ)が起きるのでしょうか？

それはA社の立場に立って考えると、よくわかります。顧客をB社に取られた場合、A社は売上をB社に奪われたことになります。

引越し需要は毎年一定なので、他社に取られれば取られる程、自社の売上が落ちるのです。もしA社に空きのリソース（引越しスタッフ、トラック）があるのなら、稼働させた方が経済合理的です。引越しスタッフに仕事を入れてあげて限界まで稼働率を上げた方が売上が増えるというわけです。

逆に、自社にリソースの余裕がない場合は無理に仕事を引き受ける必要はありません。そういう時はわざと高めの見積額を提示するようにして、受注量をわざと抑えるのです。毎年、引越し需要が平常時の約2倍になる1～3月期は引越し料金が高くなります。引越し料金の決定要因は需要と供給のバランスが最も大きいのです。

この仕組みを理解していれば、より多くの引越し業者に見積もり依頼をした方が引越し料金が下がることは必然だと言えるでしょう。多くの引越し業者に問い合わせば問い合わせるほど、リソースに空きのある引越し業者は出会う確率は高くなるため、引越し料金が下がりやすくなります。